社長的判断シリーズ④「社用車は高級車？」

社長さん達が抱える様々な問題を、『ゆるく最強』的な切り口で解説します。
これから起業を考えてる方にも、現時点で経営を行ってる方にも参考になればと思います。経験者の方は「あーそうそう、そんな事あったなぁ」と暖かく見守ってくれれば幸いです。「自分はこんな判断基準で行動したよ」と言うのがあればコメント下さい！
より充実したコンテンツになればと思います。

今までの社長判断シリーズはこちらから

vol.1「会社に行きたくない」こちらから
vol.2「会社は誰のものか」こちらから
vol.3「運転資金の枯渇」こちらから

③

社用車は高級車？
資産効果を理解しよう
今回のまとめ

社用車は高級車？

ベンツやレクサスなどの高級車に乗っている社長さんは、かなりいらっしゃいます。
そのほとんどは会社名義の車。これはどういう意味があるのか？
まずはどんな意味があるのか考えてみましょう。
見栄や外聞の重視、または自慢したいから…という意見は論外です。

資産効果を理解しよう

上は上場企業から下は中小零細企業まで、社長は可能な限り高級車に乗るべき。

それはなぜか？というと

決して筆者が車好きだから勧めているという訳ではないです。
社長が高級車に乗る理由として、
・安全性（高級車は丈夫。社長の身に何かあったら大変）や
・節税（定率法の減価償却による）
を挙げることができますが、実は、最大の理由は
「資産効果」なんです。

結論から言うと、「高級車は金に困ったら高く売れる」から。

つまりいざと言うときの資金源にできるからです。

会社名義で購入した高級車は、帳簿上は減価償却で価値が下がって行きます。
しかしながら高級車は、帳簿上の価格以上で下取りされる事がよくあります。
これは、高級車は一般に人気が高いため、いわゆる「二次市場」があるからです。
なので好きな車に乗ればいいという訳ではないと言うことはご理解いただけたでしょうか？車種によっては経費に見てもらえない場合もありますので、税理士さんと相談してみるといいと思います。２ドアクーペの高級車であっても経費とみなされる方法があります。その話はまたどこかでするとして、高級車でも二次市場で人気のない車種は避けるべきです。特に新車で購入後３年で半値まで市場価値が下がる様な車はアウトです。
どんなに好きな車種だとしても、社用車として購入するのはオススメしません。
そうしないといざと言うときに意味がないからです。

つまり、もし会社が資金繰りに窮した場合、高級車は非常に有効な資金調達手段となり得ます。少なくとも、売却して逆に処分費用を取られるなどということはないです。

このように、高級車はいわば保険のような役割を果たすことができると覚えてもらえれば大丈夫です。
会計理論では、資産は「将来の収益価値」であると言いますが、まさに、高級車はそれだけの価値を持ちます。
社長が高級車に乗るということは、このような副次的な意味もあるのです。だからこそ、社長はむしろ積極的に価値がある高級車に乗るべきなのです。

今回のまとめ

ゆるく最強的な判断基準は

「社長はお金の使い方を考えるべし！」

ここで伝えたい事は、自分の欲しいものを買うことを正当化しようと言う事ではなく、常に資産価値とは何かを考えてお金を使う行動するという事。

ビジネスを行う上で、いい時もあれば悪い時もある。戦略的撤退を余儀なくされることもある。前回も話しましたが資金調達能力が、社長の技量を表します。

あと１日しのげれば、倒産しなくても済んだのに・・・
こんな事態を避ける為にもぜひ日頃から意識してみることをオススメします

何か問題が起きた時にどう言った視点・視座・視野を持って行動するか？
ご自身の社長的判断基準を決めて行動する
もし、何か気づきになったと言う方はシェアやコメントして頂けると嬉しいです。
より多くの悩める方にお役に立てればと思います。
ではまた。